社会的証明の原理で人を操る

心理学

人は、他人が何を正しいと考えているかを基準にして、物事を判断します。これを「社会的証明の原理」といいます。

例えば、携帯を買う時、周りのみんながIPhoneを使っているから、自分もIPhoneにしたという人は多いと思います。僕も、IPhoneの性能なんて全く調べもせずに、みんなが使っているからという理由だけで選んでいました。

このような、自分の判断を他人に依存してしまう「社会的証明の原理」を利用すれば、人を自分の思うように導くことができます。

社会的証明の原理が起きやすい状況

多数派の判断

人は、多くの人が選択している行動ほど正しいと思ってしまいます。例えば、⭕❌クイズで9割の人が⭕を選択していたら、自分も⭕が正しいと思ってしまいますよね。

状況判断できない不確かな状況

いままで起きたことのない状況など、状況判断が難しいときほど、他人の行動に依存します。例えば、新しい職場で働くことになった時、周りの行動を伺いながら、「これはやってもいい」「これはやってはいけない」などを判断しますよね。

自分と類似している人の判断

自分と似た人が行動している選択ほど、正しい行動だと思ってしまいます。例えば、同じクラスの友達が塾に通い始めて、テストの点数が伸びたとします。そうしたら、自分も塾に通えばテストの点数が上がるから塾に通いたいと思いますよね。

社会的証明の原理の利用例

商品を売る時を例にします。

商品の売上ランキング

売上ランキングに載っている商品は、多数の人が選択して買った商品だということが分かります。多数の人が買った商品だからきっと良いものに違いないと人は勘違いしてしまいます。

さくらを用意する

お店でさくらを用意して、わざと行列を作ります。「行列ができている店」=「価値の高い店」だと人は勘違いします。